松尾カメラで6月24日から「新しいNikon体感/お買い得フェアー」&「FUJIFILMミラーレス体感/お買い得フェアー」同時開催
上田市周辺や長野県のコロナ感染状況は空疎国落ち着きを取り戻し、多くのお客様がワクチン接種を受けられ、明るき兆しが見られるようになりました。
松尾カメラもしばらくじっとしておりましたが、この度ニコンイメージングジャパン及び富士フイルムイメージングシステムズの協力により、今話題にもらーれすカメラを中心とした店頭体験型キャンペーンを企画しました。
世の中がコロナで停滞している間にも、カメラメーカーは頑張って素晴らしい商品を世に送り出しています。
なお、ニコンの店頭体験機材は7月12日まで、フジフイルムの機材は6月30日まで松尾カメラ店頭でお手に取り、実写体験いただくことが出来ます。この機会にぜひ松尾カメラ店頭でお確かめください。
中判ミラーレス∔PCニッコール28/3.5で善光寺「灯明まつり」を撮る
先日別訴温泉北向観音の「上田氷灯ろう夢まつり」を撮影したのは、中判ミラーレス・フジフイルムのGFX50Rにハッセルブラッドのディスタゴン50mm他を使用しましたが、色彩表現やコントラストは申し分なかったものの画角の狭さに若干苦心しました。
そこで今回の善光寺「長野灯明まつり」は、建物がさらに大きいこともあり、当店の中古商品の中から「PC-NIKKOR 28mm f3.5」を持ち出して撮影してみました。
通常大きい建物を広角レンズで撮影する場合、レンズを少し上に向けて撮影することになりますが、その結果カメラから遠い上部が小さくカメラに近い下部が大きく映ってしまいます。これを矯正できるのがPC-NIKKORに代表される「シフトレンズ」。カメラは水平に近い角度で構えておいて、レンズを平行にずらす機構が付いているので、ずらした方向と平行なライン等が台形にゆがんで写ってしまうのを防ぐことが出来ます。
28mmのレンズをGFXに装着した際の画角は、135換算で約22mm。大きな建物の撮影には最適な画角です。
また、もともとイメージサークルが中判レンズ以上に広く作られておりますので、シフトできる範囲は135の場合より若干狭くはなるものの、中判ミラーレスには十分な性能を備えていると言えます。
ところで、この春にはフジフイルムから1億画素で手振れ補正を内蔵した中判ミラーレスGFX100Sが発売されることが発表されています。価格は70万円前後。今回使用したGFX50Rの価格も40万円前後となっており、今年は中判ミラーレスが一気に普及するのではないかと思います。
中判ミラーレスをご検討されている方には、広角レンズの一つの選択肢としてPC-NIKKOR28mmは断然おすすめしたい銘レンズです。
ニコン PC-ニッコール 28/3.5 | Chukocamera (matsuocamera.net)
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42人の写真展 1月22日㈮~25日㈪ サントミューゼで開催
1月22日㈮~25日㈪の4日間、上田市のサントミューゼ・市民アトリエギャラリーにてデジタル写真研究会主催の第9回公募作品展「42人の写真展」を開催する運びとなりました。半切・A3ノビA2判、全紙、全倍など、上田市及び周辺地域の写真愛好家42名の69タイトル、72作品を展示します。
コロナの影響で、NETを使ったオンライン展覧会という手法もあるのかもしれませんが、もともと大伸ばしをした写真作品の発表の場を提供するという趣旨で開催されてきた経緯があり、基本的には例年通りの作品展示発表を目指して準備してまいりました。
話しは多少それますが、以前に倉敷の大原美術館の近所にある倉敷公民館3階の音楽図書室で、フルトベングラー指揮ベルリンフィルによるベートーベン交響曲第5番「運命」のSPレコードを聴かせていただく機会がありました。フルトベングラー+ベルリンフィルの演奏は学生のころからLPレコードやCDで復刻されたものを聞く機会はありましたが、さほど感動を味わった記憶はありませんでした。ところが、大原家が所有していたという最高級のSPレコードプレーヤーで再生されたオリジナルのSPレコードの音には、ライブ演奏に近い緊張感や演奏者の息遣いも伝わるような驚きと感動がありました。
写真の世界は、実際に目の前に風景が広がっているわけではありませんが、作者が心を込めて切り取った景色を作品に投影させ、写真を見ていただく方に伝えようとするものです。作者の意図を丁寧に再現しようと試みつつ作り上げられたプリント作品には、オリジナル版SPレコードに通じる力があると思います。
今回の写真展は、準備段階から密を避けるなどの対策をし、会場スタッフも極力少人数で行うという方法をとらざるを得ません。会場内のマスクの着用やこまめな手指の消毒、ヘルスチェックシートへのご記入等、ご来場いただく方にもご面倒をおかけすることとなりますが、人との接触を避けることが求められてしまう時期だからこそ、直接の対面ではなく、写真作品を通しての作者とご鑑賞いただく方との心の通じ合い、感動の共有が図れるのではないかと思っています。
ご自身の体調にご配慮いただきつつ、万全の感染予防を行ったいただいた上で、ご来場いただきたいと存じます。
FUJIFILM GFX50R+HASSELBLAD Vシステムレンズ
この年末、長年使い続けているハッセルブラッド503CWの遮光幕の動作が不調となり、修理に出したのをきっかけに、ハッセルブラッドのフィルムカメラ用Vシステムレンズとの相性が抜群のフジフイルム中判ミラーレスカメラGFX50Rを当店の備品に加えました。
ミラーレスになる以前の中判デジタル一眼の場合、そのメーカーレンズシステムを使用するのが本筋でした。しかしながら、中判デジカメのセンサーサイズは中判フィルムサイズに比べるとずいぶん小さくなり、135フィルムサイズと中判フィルムサイズの中間ぐらいのサイズに留まっていたことから、特に広角領域で限界があるため、なかなか導入に踏み切れずにおりました。
しかし、フジフイルムのGFXシリーズは、マウント内径が65mmとソニーαはもとよりキヤノンRやニコンZマウントよりずっと大きいながらもマウントとセンサーの距離「フランジバック」が26.7mmに抑えられております。各社で発売されているマウントアダプターの種類も豊富で、装着・使用できるレンズシステムは、4X5インチの大判システムからペンタックスやハッセルブラッドなどの中判フィルムカメラシステム、更にニコンやキヤノン、京セラコンタックスといった135mmシステムまで幅広く対応が可能になっています。フジフイルム純正のGFXレンズはもちろん現在の最高峰レンズと言って良い品質なのですが、ハッセルブラッドやコンタックスのツアイスレンズのように、現在は環境問題等で製造できない鉛をたっぷり含んだ比重の重いガラスを使い、鉄の研磨剤でじっくり時間をかけて磨き上げた往年の名レンズが生み出す味わいは、なかなか現在のレンズでは再現できません。また、写真を知り尽くしたフジフイルムの「フィルムシムレーション」など絵作りの技術は、フィルム時代の名レンズの持ち味を当時よりもさらに強烈に引き出す力を持っていると思います。
FUJIFILM GFX50Rは、松尾カメラではこの年末、特価370,000(税別)で、専用バッテリーNP-T125(定価13,900円)をもう1本お付けしています。ずいぶん価格もこなれてきたのも大きなきっかけでした。
今回導入したGFX50Rは、撮影で使用していない時は店頭に展示しています。実際にお手に取ってお試しいただけます。どうぞお気軽にお声がけください。
松尾カメラはフジフイルムの最新型デジタルラボ機を導入しました
今でも写真屋が支持され生き残っていられるのは、インクジェットプリントでは表現できない光沢感や暗部の階調表現、保存性に優れている銀塩印画紙によるプリントがあるからかもしれません。しかし、インクジェットも含めた全体的なプリント需要が減っていく中で、コスト負担が大きいこともあり、残念ながら本来の銀塩プリントを提供し続けられるお店が、だいぶ限られてきているのが現状です。
そのような状況下、松尾カメラで使用していた従来のデジタルラボ機は十数年使い続けておりました。特に仕上がりに問題が生じていたわけではありませんが、耐用年数を考えるとそろそろかと判断し、この度フジフイルムの最新型デジタルラボ機 Frontier LP5700Rへの入れ替えを実施しました。
使用しているペーパーや薬品は全く変わりませんのでお客様にご提供するプリントの品質にほとんど差はありませんが、作業する立場としては、色調の安定感が以前よりもよくなったように感じています。
松尾カメラでは、これからも末永く、美しさ、品質、保存性、手軽さなどあらゆる面でお客様にメリットがある銀塩・印画紙によるプリントを提供し続けるために、頑張ってまいります。