信州上田カメラ屋気まぐれブログ

長野県上田市の松尾カメラ店主のブログです

秋田県羽後町 西馬音内(にしもない)盆踊り

西馬音内盆踊り1 お囃子 西馬音内盆踊り2 親子 西馬音内盆踊り3 男踊り西馬音内盆踊り4 編み笠と端縫い西馬音内盆踊り5 クライマックス西馬音内盆踊り6 終演 暑かったり台風や前線の大雨に見舞われたりと、いつになく激しい気象の8月が過ぎてゆきました。 今年は3年ぶりに秋田県羽後町の700年以上の歴史を持つといわれる奇祭 西馬音内盆踊りに行ってまいりました。毎年8月16・17・18日の3日間、風格ある老舗の立ち並ぶ歴史を感じさせる商店街で開催されます。今年は初日が雨のため体育館での開催となったそうですが、私たちが訪ねた2日目と3日目は好天に恵まれ、令和最初の西馬音内盆踊りを楽しませていただくことが出来ました。 日没を迎えると、建物の2階の高さにしつらえられた舞台から軽快な拍子のお囃子が鳴り響きます。それを合図に、中学生や高校生と思しき若い踊り手たちが集まります。あまり込み合わない盆踊りの前半は、秋田音頭のような節回しに乗ったひょうきんな歌詞に合わせ、若い人たちや子供連れなどが踊ります。なかなかうまく踊ることが出来ない幼い子たちの緊張した真剣な表情が印象的です。 中学生ぐらいになると、彦三頭巾で顔を隠し、大人も男女児問わず彦三頭巾や編み笠で顔を隠して踊ります。衣装は踊り手それぞれに「端縫い」と言われる着物や2つとなさそうな絞りの藍染の衣装をまとう。この衣装がまた見ものでもあります。 夜が更けるとともにベテランの踊り手たちが輪に加わり、いつの間にか密度が増しました。どことなく哀愁を帯びた「がんけ」というお囃子が徐々に調子を早め、妖艶さが漂っていた踊りが炎のように燃え上がり、クライマックスを迎えます。 最終日の夜半前、踊りが終わると踊り子たちが一斉に舞台の下に集まり、大きな手拍子でお囃子の最後の熱演をあおる。それにこたえて三味線、笛、太鼓を力の限り響かせ、また来年の再会を誓い合い祭りが閉じられました。 西馬音内盆踊りは、写真を撮っているだけでも参加している気分にさせてくれる素晴らしい祭りです。信州からではだいぶ遠いですが、機会があったら何度でも訪ねてみたくなる魅力にあふれています。 松尾カメラ「中古カメラ在庫情報」 http://matsuocamera.com/07_chukocamera.html 松尾カメラのホームページ http://matsuocamera.com 「真田坂Web」 http://sanadazaka.jp/