信州上田カメラ屋気まぐれブログ

長野県上田市の松尾カメラ店主のブログです

42人の写真展 1月22日㈮~25日㈪ サントミューゼで開催

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1月22日㈮~25日㈪の4日間、上田市のサントミューゼ・市民アトリエギャラリーにてデジタル写真研究会主催の第9回公募作品展「42人の写真展」を開催する運びとなりました。半切・A3ノビA2判、全紙、全倍など、上田市及び周辺地域の写真愛好家42名の69タイトル、72作品を展示します。

コロナの影響で、NETを使ったオンライン展覧会という手法もあるのかもしれませんが、もともと大伸ばしをした写真作品の発表の場を提供するという趣旨で開催されてきた経緯があり、基本的には例年通りの作品展示発表を目指して準備してまいりました。

話しは多少それますが、以前に倉敷の大原美術館の近所にある倉敷公民館3階の音楽図書室で、フルトベングラー指揮ベルリンフィルによるベートーベン交響曲第5番「運命」のSPレコードを聴かせていただく機会がありました。フルトベングラー+ベルリンフィルの演奏は学生のころからLPレコードやCDで復刻されたものを聞く機会はありましたが、さほど感動を味わった記憶はありませんでした。ところが、大原家が所有していたという最高級のSPレコードプレーヤーで再生されたオリジナルのSPレコードの音には、ライブ演奏に近い緊張感や演奏者の息遣いも伝わるような驚きと感動がありました。

写真の世界は、実際に目の前に風景が広がっているわけではありませんが、作者が心を込めて切り取った景色を作品に投影させ、写真を見ていただく方に伝えようとするものです。作者の意図を丁寧に再現しようと試みつつ作り上げられたプリント作品には、オリジナル版SPレコードに通じる力があると思います。

今回の写真展は、準備段階から密を避けるなどの対策をし、会場スタッフも極力少人数で行うという方法をとらざるを得ません。会場内のマスクの着用やこまめな手指の消毒、ヘルスチェックシートへのご記入等、ご来場いただく方にもご面倒をおかけすることとなりますが、人との接触を避けることが求められてしまう時期だからこそ、直接の対面ではなく、写真作品を通しての作者とご鑑賞いただく方との心の通じ合い、感動の共有が図れるのではないかと思っています。

ご自身の体調にご配慮いただきつつ、万全の感染予防を行ったいただいた上で、ご来場いただきたいと存じます。

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