中判ミラーレス∔PCニッコール28/3.5で善光寺「灯明まつり」を撮る
先日別訴温泉北向観音の「上田氷灯ろう夢まつり」を撮影したのは、中判ミラーレス・フジフイルムのGFX50Rにハッセルブラッドのディスタゴン50mm他を使用しましたが、色彩表現やコントラストは申し分なかったものの画角の狭さに若干苦心しました。
そこで今回の善光寺「長野灯明まつり」は、建物がさらに大きいこともあり、当店の中古商品の中から「PC-NIKKOR 28mm f3.5」を持ち出して撮影してみました。
通常大きい建物を広角レンズで撮影する場合、レンズを少し上に向けて撮影することになりますが、その結果カメラから遠い上部が小さくカメラに近い下部が大きく映ってしまいます。これを矯正できるのがPC-NIKKORに代表される「シフトレンズ」。カメラは水平に近い角度で構えておいて、レンズを平行にずらす機構が付いているので、ずらした方向と平行なライン等が台形にゆがんで写ってしまうのを防ぐことが出来ます。
28mmのレンズをGFXに装着した際の画角は、135換算で約22mm。大きな建物の撮影には最適な画角です。
また、もともとイメージサークルが中判レンズ以上に広く作られておりますので、シフトできる範囲は135の場合より若干狭くはなるものの、中判ミラーレスには十分な性能を備えていると言えます。
ところで、この春にはフジフイルムから1億画素で手振れ補正を内蔵した中判ミラーレスGFX100Sが発売されることが発表されています。価格は70万円前後。今回使用したGFX50Rの価格も40万円前後となっており、今年は中判ミラーレスが一気に普及するのではないかと思います。
中判ミラーレスをご検討されている方には、広角レンズの一つの選択肢としてPC-NIKKOR28mmは断然おすすめしたい銘レンズです。
ニコン PC-ニッコール 28/3.5 | Chukocamera (matsuocamera.net)
関連記事
第2回上田氷灯ろう夢まつり - 信州上田カメラ屋気まぐれブログ (hatenablog.com)
FUJIFILM GFX50R+HASSELBLAD Vシステムレンズ - 信州上田カメラ屋気まぐれブログ (hatenablog.com)