松原湖 灯籠流しと花火 比較明合成
2年間ほど中止となっていた各地の夏のお祭りは、今年になって再開されるものが多くなってまいりました。8月16日は、その中の一つ、八ヶ岳の麓の小海町で行われた灯籠流しに出かけてまいりました。
灯籠流しと花火は実際には時間をおいて行われますので、同時に見ることはできません。そこで、まず初めに花火が上がるであろう場所を想定しながら三脚とカメラの画角、ピント位置を固定し、ISO3200~6400 F5.6~8 1秒~2秒程度で湖面に浮かぶ灯籠を撮影。花火が上がるまでの数十分、じっと我慢。感度をISO64~100 F8~16 花火を1~3発ずつで区切りながら撮影。家に帰って来てから一番バランスのよさそうな灯籠流し1コマを選び、連続した数コマの花火の写真をアドビフォトショップで比較明合成して仕上げました。
本当なら正面に大玉の花火が映るはずでしたが、雨が激しくなってしまいこれ以上カメラを上に向けておくことが出来ずに断念。花火のプログラムの最初、本来予定していなかった右端の木の陰に上がったスターマインを合成しました。
結果的には花火が脇役で、灯籠流しが主役のいい感じの写真に仕上がったと思います。
今回のように、比較明合成を前提として撮影、アドビフォトショップなどで合成作業を行うことで、時間や明暗差をコントロールした様々な写真表現が可能です。
余談ではありますが、8月24日に開催する予定の「デジタル写真研究会」例会のテーマは「比較明合成による星の円周運動撮影と画像処理の実践」です。こちらの研究会は毎月1回開催していますが、今回の1回限りのご参加も大歓迎です。ご興味のある方はお気軽にご参加ください。