雨の上田市塩尻 105マクロ1本勝負
明日3日開催の「デジタル写真研究会」のテーマとして「マクロレンズ1本で撮影する際のコツを教えて」との要望がありました。1本で撮り歩こうとする場合、通常は標準レンズ代わりになる55ｍｍや60ｍｍのマクロレンズを選択することが多いかと思いますが、面白そうな被写体を探して歩くような冒険心を掻き立てる道具としては、90ｍｍ、100ｍｍ、105ｍｍといった中望遠のマクロレンズもおすすめ。今回撮影した上田市北西部の塩尻地区は、昭和の初めまで蚕で大変栄えた地域で、家並みなどに当時の面影が色濃く残るところ。被写体を探しながら散策するのに魅力的なおすすめ探検スポットです。
100mm前後の中望遠レンズは、画角が狭くなるため窮屈に思う方も多いかもしれませんが、画面に入り込む要素が自ずと整理されるため、作品作りには比較的取り組みやすい焦点距離だといわれております。マクロレンズであればさらに、肉眼では見えにくいものまで「発見」することができます。またズームレンズとは違い、前に行ったり後ろに下がったり、自分自身の足を使って絵作りをするのも魅力の一つ。ズームリングを動かす代わりに絞りを開けたり絞ったりと、被写界深度にこだわる余裕も出るように思います。「面白い被写体を見つけるコツ」が「中望遠マクロレンズを使う」と言えるかもしれません。
「中望遠マクロレンズ1本勝負」。ぜひお試しになってみてください。
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