吹雪の裏磐梯

1月17・18日、裏磐梯撮影会に行ってまいりました。今回は、厳しい吹雪の中。期待していたいくつかの撮影ポイントは雪に埋もれてしまい、無理は禁物ですので、入ることをあきらめました。しかし、そこは被写体の宝庫裏磐梯。限られた場所で、限られた時間の中でも、自然が見せてくれる魅力的な表情をカメラに収めることができました。

まずはじめに向かったのは、小野川荘裏手の川。強い風を避けられるポイントなのですが、時折轟音を立てて木々の上をかすめる風で、枝にたまった雪がいっぺんに頭上に落ちてきます。レンズにもあっという間に水滴がついてしまうため撮影はかなり難航しましたが、何とか納得の1枚を撮影することができました。

撮影できないことを覚悟の上で向かった夕方の桧原湖畔は、ほんの数分間、雲が割れ、氷上から雪煙が巻き上げられた一瞬をとらえることができました。

天候の回復を待って、2日目午後、最終撮影地として向かった猪苗代湖天神浜のしぶき氷は、今回撮影会のメインにふさわしい、素晴らしい姿を見せてくれました。強風は吹き続けているものの、陽の光に照らされながら成長を続けている氷の輝きに見とれ、自分自身もしぶきを浴びてびしょびしょになっていることを気にもせず、夢中でシャッターを切ることができました。

自然は厳しいものです。厳しい状況に立ち向かおうなどと思うのは、おこがましいことです。無理をせずとも、自然はその時々の魅力的な表情を見せてくれます。記憶に残る裏磐梯撮影会となりました。


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