落葉する森

冬の訪れが近づくと葉を落とす木々に覆われた森は、雪解けとともに陽の光を木々の足元の地面まで引き込む。地面を覆うシダなどの植物を育てます。シダは梅雨の頃になると、まるでラッパのように葉を四方に伸ばし、降り注ぐ雨を自らの根元に招き入れる。このような森は、まさに自然のダム。たっぷりと水を蓄える力があり、多少の大雨でも川の水を濁らせるようなことはありません。
上高地の黄葉の主役カラマツは「落葉松」とも書きます。黄色く色づいた後散った葉は、森の栄養となって、春にはまた他の植物を育てます。落葉松は森を司るもの、森の王。この季節、黄金の輝きを放っています。

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