記憶にある歴史

昨日は、久々の完全休業。佐久市中込にある明治８年築の洋風建築、旧中込学校を訪ねました。桜の花や、まわりの小さな花々に彩られ、とても良い雰囲気でした。
中に入り、目に留まったのが、木製の机。二人用で天板を開けると物入れになっている。私が小学校の低学年の頃はこのタイプの机を使っていました。店板は平らではないので、下敷きが必需品。下敷きを家に忘れて来たり、なくしたりすると大変。ワラ半紙が、ぼこぼこ穴だらけになってしまいます。途中から私たちの小学校の机も現在使われている様な合板のタイプになり、下敷きも役割を終え、もっぱら飛ばして遊ぶためのおもちゃと化しました。
ところで、この木製の机は、記憶ではもっと大きかった様に思うのですが、自分のがたいが大きくなってしまったため小さく感じてしまうのでしょうか。だらしない私は、机の中にいろんな物をぐちゃぐちゃにし放り込み、天板が上手く閉まらず、隣の席の女子に笑われ、先生には何度も叱られました。色々な記憶がよみがえります。

古い物を展示してある公共施設はたくさんあります。しかし、自分の記憶とはつながらない、あまりに古い物は、あまり興味がわきません。但し、そこにある建物は、大切にすれば何十年、何百年と世代を超えた人々の共通の記憶となって生き続ける。街づくりに欠くことの出来ない視点だと思います。

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