謹賀新年
本年も宜しくお願い申し上げます。
今年の正月は、雪降りしきる若狭湾へ行ってきました。妻と２人きりでは、２０年ぶりの旅。
以前から、彼女は雨女ではないかと思うふしはあったのですが、やはり今回も見事に降られました。しかも重たい湿った雪や時折たたきつける様に降るあられ・・・。
ところで、今回の旅はあえてデジカメは自宅に置いていき、フィルムカメラのみを携えて出かけました。妻はコンタックスに８５ｍｍと２５ｍｍのレンズ２本、私はハッセルブラッドに１５０ｍｍ１本だけ。
デジタルが主流の時代になって、確かに手軽に素晴らしい写真が撮れるようになりました。自分も仕事、プライベートを問わずデジタルで撮影することが殆どになりました。でも、以前フィルムで撮っていた頃と比べると、何か物足りなさを感じることがあります。フィルムで撮っていた頃の方が、風景と真剣に向き合っていたような気がするのです。１本のフィルムで撮れる枚数、フィルムの感度、仕上がりまでに要する時間など様々な制約があるほうが、実は、真剣に被写体と向かい合うことが出来たのだと、最近になって気付きました。
今回の旅は、フィルムで撮ると言う制約に加え、限られた焦点距離の短焦点レンズと言う制約、更には、悪天候による制約も加わり、制約のオンパレード。でも、撮影することそのものは、充分に楽しむことが出来ました。
写真は、妻がネガフィルムで写した「気比の松原」での１ショット。私がハッセルで撮影したポジフィルムは７日まで仕上がりを待たなければなりませんが、それまでは「俺の撮ったショットは、もっと良い｣と思っていられるのもまた、フィルムならではの大きな楽しみの一つかも知れません。
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