信州上田カメラ屋気まぐれブログ

長野県上田市の松尾カメラ店主のブログです

山の畑と地方再生

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待ちに待った政権選択選挙が終わり、大方の期待通り民主党政権が誕生しようとしています。一方で、この国の将来像が示されなかったことの問題も指摘されています。
今、日本の田舎では、農地が崩壊しつつあります。高度成長期に製造業に労働力が奪われたため、農業の担い手の高齢化が進み、やがて耕す人がいなくなった田畑は、荒廃。労働力を飲み込んだ製造業も、海外流出や世界経済悪化のあおりを受けて、急速に衰退しました。この国を立ち直らせる前提は、地方の農業や林業、製造業、観光産業などを成長させ、働く場や収入を増やすことが重要。
地方で育った子供たちの多くが、高校を卒業すると都会の大学に進学。その後都会で就職し、この国の中心で活躍する人も出てくる。しかし、地方の経済が更に衰退すれば、進学させる経済力を持った家庭は、やがて激減するでしょう。少子化が地方の比ではないペースで進む都会の経済や人的資源もやがて枯渇するはずです。未来のこの国を考えると、地方経済の再生は絶対条件なのです。
北信越ブロック比例単独で立候補した国民新党の綿貫氏は、国づくりの本筋として「地方の経済が再生しなければ国の未来はない」と言う考えを示していましたが、大都市圏や各都道府県1区が注目される都市部中心の各党選挙戦略に埋没してしまい、残念ながら落選となってしまいました。
 一方、ある当選した代議士は、荒廃農地に大規模太陽光発電所を建設すると述べていました。地球温暖化防止のためには、そのような方策も必要なのかもしれません。しかし、荒廃農地の周りには、現に耕している土地も多く残っている。農地の保全を前提としたプランが求められるのだと、私は思います。
 他のある代議士は、当選のインタビューの中で、農林業の活性化を述べていました。エネルギーを地方で生産するということに関しても、様々な考え方がありますが、未来を見据えて地に足の着いた議論をすることが、この国にとって重要だと思います。


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