初夏の鳥海山麓、伏流水のワンダーランド

6月17～19日と6月24日～27日それぞれ2泊3日の日程で、山形県と秋田県境、鳥海山のふもとの湧き水や滝がテーマの撮影会に行ってまいりました。撮影地は、玉簾の滝、不動の滝、丸池様、牛渡川、一ノ滝、二ノ滝、胴腹の滝、法体の滝、元滝伏流水、奈曽の白滝、九十九島、途中岩ゆりが咲く鼠ヶ関にも立ち寄りました。梅雨時にもかかわらず、なぜか計6日間の行程中、快晴や薄曇りなど絶好の気象条件にも恵まれ、充実した撮影会となりました。

東北地方で2番目の高さ2236ｍの鳥海山は、海岸線から直接聳え立つ独立峰。山頂周辺に蓄えられた積雪が伏流水となって山麓のあちらこちらにあふれ出します。80年と言われる長い時間をかけて清廉さを極めた水が、ようやく地上にたどり着いて命を得、はじけるように躍動している。そのような想像を巡らせながら滝や湧水に向き合うと、水が織りなす様々な表情が感動的に映ってまいります。参加者それぞれの感動が、作品に反映されるのではないかと思います。

風景写真の撮影地として、地元の信州や裏磐梯、北海道各地などと比べると、鳥海山麓はまだまだ訪れる機会が少ない地域だと思います。しかし、最近人気が高まっている元滝伏流水を代表に、魅力あふれる被写体の宝庫だと実感しました。是非大勢の方に、鳥海山麓の美しい世界を味わっていただきたいと思います。


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