信州上田カメラ屋気まぐれブログ

長野県上田市の松尾カメラ店主のブログです

内モンゴル最終回

イメージ 1

内モンゴル最終日となったツアー4日目は、フフホトから西へ約70キロにある哈素海という湖へ。それまで目にした内モンゴルの景色は緑が少なく、草原砂漠化の懸念が実感できるものでした。しかし、哈素海が近づくにつれバスの車窓からの景色は、徐々に農地が増え、山の木々の緑が濃くなって行きます。豊富な水が、緑をはぐくみ、人々の生活を豊にする。
写真は、湖上の遊覧船から撮影したもの。湖面と空の間に、湿り気をたっぷり含んだ空気で霞むポプラの木や家々。
水平方向で見れば、人間に与えられた空間は広大。大草原の遊牧生活を垣間見る今回のツアーでは特に感じました。しかし、垂直方向で見れば、人間に与えられた生活空間はほんの僅か。その僅かな空間の居心地の良し悪しを決めるのが「水」。
幸い日本は水資源に恵まれています。しかし、食料の多くを輸入に頼っているのも事実。食糧生産に使われた水も含めると、日本の「水自給率」はかなり低いのだと言う話を聞いたことがあります。黄砂や酸性雨の問題も含め、日本の垂直方向の環境は、中国大陸と一心同体。日本が中心になって内モンゴル自治区で勧められている砂漠化防止の植林事業などにも、もっともっと関心を持たなければいけないと実感しました。

以上で、内モンゴル撮影ツアーの記事を終わりにします。約3週間にわたりお付き合いいただき有難うございました。おかげさまで、私自身は「ブログで旅行記」という、もう一つの「旅の楽しみ方」を見つけることが出来ました。


松尾カメラのホームページ http://matsuocamera.com

信州上田生活支援サイト「真田坂Web」 http://sanadazaka.jp/