信州上田カメラ屋気まぐれブログ

長野県上田市の松尾カメラ店主のブログです

海外撮影ツアー

第2回ブータン撮影ツアー 最終回 パロの古民家

今回のブータンツアー最終撮影地は、パロの古民家。築数百年で、現在も民家として普通に使われています。 1階は、もともとは家畜が飼われていた土間で、現在は物置として使われているようです。2階は、現在も家族が生活している居間。 私たちが見学させて…

第2回ブータン撮影ツアー 16 再びパロ

2月17日の午後、今回のツアーでは最も長距離の車の移動の末、空港がある町パロへ戻ってまいりました。長距離とはいえ、130kmほど。標高差でうとうとしていると、さほどきつい移動には感じませんでした。 ブータンは平らな土地がほとんどなく首都ティンプ…

第2回ブータン撮影ツアー 15 サブジ・バザール

今回の旅も終盤。2月17日日曜日、ツェチュが行われた標高1200mのプナカから3150mのドチュ・ラを超えて、再び2300mの首都ティンプーへ。高度の変化にもだいぶ身体が慣れてまいりました。 通称サブジ・バザール(野菜市場の意)、王制百周年記念市場へ立…

第2回ブータン撮影ツアー 14 シャクナゲとサクラソウ

ブータン政府観光局ホームページによると、シャクナゲだけでも46種類が咲くとのこと。今回は冬のツアーとなったため花に出会えるとは思っていませんでしたが、首都ティンプーとツェチュ祭が開催されたプナカを結ぶ国道沿いで、シャクナゲとサクラソウに出…

第2回ブータン撮影ツアー 13 ワンデュポダン・ゾン

17世紀、シムトカ・ゾン、プナカ・ゾンに続いてブータン建国の父とされるシャプトゥン ガワン・ナムゲルにより3番目に建てられたのが、ワンデュポダン・ゾン。プナカ・ゾン同様川の合流点に建てられた美しいゾンでしたが、2012年の火災で焼失、現在再…

第2回ブータン撮影ツアー 12 チミ・ラカン

2月16日昼前、ツェチュ祭が行われたプナカ・ゾンを後にして、田園地帯にあるお寺チミ・ラカンへ向かいました。車を降りたところで、比較的おいしいブータン料理のランチをいただいた後、片道約20分のハイキングです。 ふもとの村のお店や民家の壁には、…

第2回ブータン撮影ツアー 11 プナカ・ツェチュの歴史絵巻

2019年プナカ・ツェチュ2日目。 荘厳に響く楽隊の音に包まれ、僧侶やエンマ大王を伴いながら、黄金の顔のグル・リンポチェが入場します。8世紀、ヒマラヤ仏教の始祖がグル・リンポチェ(パドマサンババ)。ブータンで最も高貴な色とされる黄色の法衣を…

第2回ブータン撮影ツアー 10 プナカ・ツェチュ2日目の朝

2019年プナカ・ツェチュ2日目の2月16日土曜日、出来るだけ良い撮影場所に入れるようにと、午前8時過ぎに会場のプナカ・ゾンへ参りました。この日は週末。ゾン周辺は、ブータンの民族衣装、女性はキラ、男性はゴで着飾った家族連れや若者の集団でに…

第2回ブータン撮影ツアー 9 プナカ・ツェチュのチャム

ブータンの暦で、それぞれ決まった月の10日に開催されるツェチュ祭。2019年のプナカ・ツェチュは、西暦で2月15日から16日の3日間開催されました。 私たちがプナカ・ゾンに入った15日の午後、大勢の僧侶が獣や骸骨など様々な面をつけて激しい踊…

第2回ブータン撮影ツアー 8 プナカ・ゾン

今回ツェチュ祭が行われるプナカ・ゾン。17世紀、チベットからやってきた高僧シャプトゥン・ガワン・ナムゲルにより建てられた2番目に古いゾンで、最も美しいゾンとして知られています。1955年まではブータンの首都はプナカであり、このゾンが国の中…

第2回ブータン撮影ツアー ⑦ ドチュ・ラを越えてプナカへ

ブータン国内2日目の2月15日、標高約2,300mの首都ティンプーから3,150mのドチュ・ラ(「ラ」は峠の意)を越えて、今回の撮影ツアー第一の目的、ツェチュ祭が行われる約1,200mのプナカへ移動しました。 ドチュ・ラには、先代国王のお妃さまが建てた108の…

第2回ブータン撮影ツアー ⑥ タシチョ・ゾン

ブータンの中央政庁であり、夏の間はブータン仏教の最高位・ジェケンポ大僧正の座所となるタシチョ・ゾン。平日の観光客の入場は執務時間終了後に許されます。 2月14日の夕刻、私たちが入城するとほどなく、近衛兵と思しき隊列とお坊さんたちの楽隊の行進…

第2回ブータン撮影ツアー ⑤ メモリアル・チョルテン

ブータン初日の14日午後、首都ティンプーのメモリアル・チョルテンへ向かいました。不慮の死を遂げた第3代国王を記念し第4代国王が建立した仏塔です。 だいぶ多くの巡礼者が訪れていました。小さな国の王家がいかに国民から愛され、慕われているのかが良…

第2回ブータン撮影ツアー ④ タチョガン・ラカンでNikon Z6

14世紀、ブータンの各地に鉄の橋を架けたチベットの高僧タントン・ギャルポゆかりのお寺タチョガン・ラカン。平行して架かる現在使われている吊り橋上から、タントン・ギャルポにより架けられた鉄の吊り橋とタチョガン・ラカンのお堂をNikon Z6・Z 24-70mm/4…

第2回ブータンツアー ③ キチュ・ラカンをNikonZ6で撮る

前回訪ねた5月下旬同様、2月のキチュ・ラカンの境内のミカンの樹にはいくつもの実がついていました。ブータンのパロ谷は信州と同じリンゴの産地でありながら、温室でもないお寺の境内に一年中ミカンが実っているというのは本当でした。確かに奇跡のミカン…

第2回ブータン撮影ツアー ② ブータンの道の様子

前回ブータンを訪れた2017年5月と比べると、パロや首都ティンプーの街なかで見かける車は、種類や台数が急速に増えている印象がありました。 一方、郊外の道は牛やヤクが草を求めて行き交い、耕運機とともに荷物を運ぶ馬やロバの姿も見かけます。ブータ…

第2回ブータン撮影ツアー ① ブータンヒマラヤ・チョモラリとドゥゲ・ゾン

2019年2月13日~19日、第2回目となる幸せの国ブータン撮影ツアーへ行ってまいりました。今回はプナカで行われたお祭り「ツェチュ」の撮影に絡め、バンコク前泊、ブータン国内4泊5日の日程での開催となりました。 2月14日、早朝のドゥルクエア…

ブータン王国 ー最終回ー ボンデの棚田とGHT

ブータン農業の近代化に尽力され、ブータン国王より外国人としては初めての爵位「ダショー」の称号を授与された西岡京治氏が活躍したボンデ。ブータン・ツアー最後の撮影地として、チェレ・ラからパロの街に下る高台の開けた場所に車を止め、眼下に広がるボ…

ブータン王国 ⑭ 標高3988m チェレ・ラ

ブータンツアーの最終日、ホテルの朝食をピクニック用のサンドイッチに切り替えて、ブータンの西の端ハとの境い位置する3988mの峠(ゾンカ語で峠=「ラ」)チェレ・ラへと向かいました。峠に車を止めて、霧の中、ダルシンたなびく天井の花園を散策しました。…

ブータン王国 ⑬ タクツァン僧院とドゥゲ・ゾン

遠くの断崖絶壁にへばりつくように築かれているのが、タクツァン僧院。8世紀、ブータンの仏教の祖グル・リンポチェガ空飛ぶ虎にまたがってやってきたという伝説にちなみ、人を寄せ付けない岩壁を削って造られた、ブータンで最も大切にされている聖地のひとつ…

ブータン王国 ⑫ 7世紀建立のキチュ・ラカン

ブータン最古の寺院で、7世紀建立と伝わる寺院、キチュ・ラカン。農村の中に静かに佇む、案外小ぢんまりとしたお寺でした。 中に入ると、カーテンのような布に覆われた壁があり、布をめくるとその下には壁一面の黒ずんだ壁画がありました。何度か修復はされ…

ブータン王国 ⑩ パロ谷の田植え

5月末から6月、雨季が訪れるこの時期は、パロ谷の田植えシーズン。平らな土地の少ないブータンでは、比較的緩やかな傾斜地を利用して棚田が造られています。 田起こしは男性が行い、田植えは数人の女性が手際よく行っていました。しかし、植えられている田ん…

ブータン王国 ⑨ シムトカ・ゾン

17世紀、ブータン建国の父ガワン・ナムゲル(シャプドゥン)が築いた最初のゾン(中央官庁)シムトカ・ゾン。現在は多くの若いお坊さんたちがお経を唱え、国内各方面から巡礼者が訪れる仏教の重要施設となっているようです。城壁に見える鉄砲狭間や矢間のよ…

ブータン王国 ⑧ サブジ・バザール

首都ティンプーでは週末にサブジ・バザール(野菜市場)と呼ばれる市が立ちます。王政百周年を記念して壁のない鉄筋2階建てに整備されたとはいえ、素朴さや人のぬくもりが感じられる場所です。 但し、本来のブータンの人々の生活は自給自足で成り立っており…

ブータン王国 ⑦ 首都ティンプーの朝

5月27日(土)、時差の影響かまだ暗いうちに目が覚めました。あたりが明るくなり始めてホテルの玄関の鍵が開くのを待って、周辺の散策に出かけました。 週末の朝ということもあってか、ランニングを行っている観光客らしき人を多く見かけましたが、夜の喧騒…

ブータン王国 ⑥ タシチョゾン

ブータン国王の宮殿であり、中央官庁であり、夏の間のブータンの仏教界の総本山でもあるタシチョゾン。写真ではなかなか表現しづらいほどの壮大な建物でした。当日は、ブータン仏教界最高権威ジェ・ケンポ(大僧正)様が冬の座所プナカからここティンプーの…

ブータン王国 ⑤ ドゥプトゥプ尼僧院

ブータンの国家の中枢であるタシチョゾン。その雄姿を最も美しく眺められるという場所が、ティンプー市街北西の高台にあるドゥプトゥプ尼僧院。 ガイドブックによると、前出のタチョガンの鉄のつり橋ゆかりの14世紀の偉人タントン・ギャルボの15代目の化身リ…

ブータン王国 ④ 民族博物館

伝統芸能に触れた後は、民族博物館でブータンの生活を体感。内部撮影は禁止。建物の印象としては、私が子供の頃の信州の農家の土間と居間と屋根裏部屋を四角く切り離してタテにつなげたようなつくり。仏間はたいそう立派でしたが、機織りやかまど周りの様子…

ブータン王国 ③ 伝統芸能ショー

日本出発前に旅行会社から示されていた英文のスケジュール表では "Watch Butanese Traditional Masc Dance in auditorium" と記載されており、劇場か何かでマスクダンスを見るものと思っていました。しかし、実際は昼食会場となったホテルのロビーの一角で、…

ブータン王国 ② パロからティンプーへ

ブータンの空の玄関口はパロ。早朝、バンコクからブータン国営ドゥルク航空を利用、インド・バクドクラでの給油を挟んで、朝7時30ごろ到着しました。 空港を出てほどなく、私たちのマイクロバスは路肩に停車。朽ち果てた建物の再建現場とのこと。17世紀の寺…