信州上田カメラ屋気まぐれブログ

長野県上田市の松尾カメラ店主のブログです

阿寒湖の夜

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2月26日は阿寒湖温泉ホテル鶴雅に宿泊。
夕食後、阿寒氷上フェスティバル「冬華美(ふゆはなび)」を見学しました。たいまつ行進から始まり、ステージ上の寸劇、クライマックスの花火。スノーモービルなど体験型アトラクションも行われています。前夜のウトロのオーロラショーにしてもそうですが、これだけ大掛かりなイベントを毎晩開催している地元の方々の熱意とご努力に感激させられました。

その後、アイヌ民俗村「アイヌコタン」で、伝統舞踊を鑑賞。写真は、若い女性たちが全身を使って長い黒髪を振り回して激しく踊る「黒髪の踊り」。以前も観たことがあるのですが、今回も感激しました。

アイヌと言えば、縄文時代日本列島に暮らしていた縄文人が、朝鮮半島より渡来した弥生人によって南北に分断され、南の琉球民族とともに北方に、独自の縄文文化を引き継ぎながら残ったのだと言うような話を聞いたことがあります。文字文化を持っていた弥生人と文字文化を持たない縄文人。現代の我々日本人は、文字文化を持つ側の弥生人歴史観にしか触れることが出来ません。しかし、縄文人の立場から見れば、人類の歴史は、明らかに侵略の歴史。近世以降でも、民俗同化策がとられる、北方領土ソ連に占領されるなど、進行中の問題なのだと言えるかもしれません。
アイヌ語で「カムイ」は、神様。タンチョウはアイヌ語で「サロルン・カムイ」(湿原の神)。佐渡島に大野亀や二ツ亀などの奇岩が在りますが、この「亀」は、アイヌ語の「カムイ」(神)に通じているのだと言う話も聞いたことがあります。自然の中に神を見いだし自然を大切に護ろうとするアイヌに引き継がれた縄文人の心は、今こそまさに、脚光を浴びて語られるべき時だと感じます。


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