ブータン王国 ③ 伝統芸能ショー
"Watch Butanese Traditional Masc Dance in auditorium"
と記載されており、劇場か何かでマスクダンスを見るものと思っていました。しかし、実際は昼食会場となったホテルのロビーの一角で、私たち一行7名の観客のために十数名のアクターが、マスクダンスだけではなく、歌や踊り、楽器の演奏を約45分間にわたって入れ代わり立ち代わり披露してくれるというものでした。すぐ目の前で彼らの息遣いを感じながら、他の観客を気にすることなく自由に動き回って撮影することができました。
ブータンの民謡はどこかで耳にしたことがあるような節回しのものが多く、沖縄民謡そっくりの物、小諸馬子唄に似たような節回し、津軽海峡に響いていそうなよく通る発声方法など、私たち日本人にとっては懐かしささえ感じるような親しみやすいもの。北海道のアイヌ民族と共通性を感じる「鶴の舞」は、振付や節回しは異なるものの、4人の情勢が舞う姿からはかつて阿寒湖畔のアイヌコタンで観た鶴の舞が鮮明に思い出されるものでした。
マスクダンスも、私たちの故郷の上田獅子との共通性を感じる場面がたくさんあります。そして何より演じている人たちの中には、わが故郷にもいそうな顔立ちの方を何人か見つけることができました。今回訪ねたブータンの西の地域の人たちは日本人と同じウラルアルタイ語族に属するという予備知識は持っていましたが、お隣の韓国や中国内モンゴル、四川省のチベット民族より、ずっとずっと近しさを感じることができました。
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