ブータン王国 ⑤ ドゥプトゥプ尼僧院
ガイドブックによると、前出のタチョガンの鉄のつり橋ゆかりの14世紀の偉人タントン・ギャルボの15代目の化身リケ・ジャテルが、国連復帰後の1981年に建てた意外に新しいお寺。伝統建築法を護るブータンでは、一見して古い建物か新しい建物か見分けがつきません。しいて言えば、どこのお寺にもあるマニ車の擦り減り方でその差がわかるといったところでしょうか。
ブータンのお寺の中には、仏様や観音様の像と並んでブータンを最初の統一したシャブドゥン・ンガワン・ナムギャル、そしてそのお寺にゆかりの偉人、ドゥプトゥプ尼僧院の場合はタントン・ギャルボが祭られています。数多の神様・仏様が存在するヒマラヤ大乗仏教の寛容さを示しているように思いました。
日本では、お葬式や檀家の集まり、あるいは文化財鑑賞の目的でお寺を訪れます。一方、ブータンでは日常的な修行や教育の場となっており、外部から訪れるのはもっぱら巡礼が中心のようです。お寺の境内でゆっくりと時を過ごしている姿は、とても幸せそうに見えました。
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