ブータン王国 ⑫ 7世紀建立のキチュ・ラカン

ブータン最古の寺院で、7世紀建立と伝わる寺院、キチュ・ラカン。農村の中に静かに佇む、案外小ぢんまりとしたお寺でした。

中に入ると、カーテンのような布に覆われた壁があり、布をめくるとその下には壁一面の黒ずんだ壁画がありました。何度か修復はされているようですが、7世紀の曼荼羅であるとのこと。ガイド氏が「どうぞ触ってください、ごりやくがあります」というので、ドキドキしつつもそっと触れてみました。7世紀といえば高松塚古墳と同等、または少し古いものということになります。以前、スリランカの5世紀の壁画、シギリアレディーを間近で撮影したこともありますが、アジア諸国のおおらかさにはびっくりです。https://blogs.yahoo.co.jp/matsuocamera/archive/2014/03/07

お寺の境内には、一年中実をつけているというミカンの木があります。パロ周辺では近年りんご栽培が盛んに行わているほど、寒冷な気候。ミカンの木はまさに奇跡というほかありません。熱い信仰心のなせる業なのでしょう。


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