イルミネーションの撮影～足利フラワーパーク～

正直のところ、イルミネーションの撮影を本格的に行ったのは何年かぶり。最近のイルミネーションはLEDですが、以前のフィラメントを使った電飾とは随分と違ったものになっていると気が付きました。LEDになって変化した点は、以下の通り。

１、見た目にクリアーになった＝それぞれの点の明るさが強くなる一方で光が周りに拡散しなくなった。
２、肉眼では連続して点灯しているように見えますが、実は短い時間ながらも点滅を繰り返しているらしい。
３、多彩な色が登場した半面、色ごとの明るさの差が激しい。

結果として、LEDのイルミネーションは、撮影の難易度が上がっているように感じました。
フィラメントの電飾の時代は、カメラを三脚に固定し、手振れ補正を切り、ISO感度100にセットし、絞り優先・シャッターオート、絞りはF8～11、露出補正値は評価測光の場合0～+1でほぼ失敗なく撮れたものです。しかし、今回の撮影ではこれがあまり通用しませんでした。上記のことが原因だと思います。

そこで、対策としては、

１、カメラの仕上がり設定はポートレートモードやニュートラルにして、コントラストを下げる。
２、感度を上げて早いシャッター速度を得ようとせず、三脚を立てて感度を下げ、1/8以下のシャッター速度で撮影する。
３、カメラの露出計を信用せず、プラス方向もマイナス方向も十分に段階露光をしておく。
４、極端に強い強い光を避ける。
５、撮影後、パソコン上の画像処理で丁寧に仕上げる。（できればRAWで記録した上で）

といったことが必要だと思いました。
しかしながら、多少難しくなった半面、奥深さも増したともいえます。
皆様も、暖かい服装で、おやじの顔もほころばせるイルミネーションの撮影をお楽しみください。



松尾カメラのホームページ　http://matsuocamera.com

「真田坂Web」　http://sanadazaka.jp/