Nikon Collegeの出前講座「フルサイズミラーレスZまるわかり、実践講座」
9月7日、JR上田駅のほど近くにある国の重要文化財で明治から昭和初期にかけての産業遺産、笠原工業旧常田館製糸場を舞台に、「あべっち」こと阿部秀之先生をお迎えして、Nikon Collegeの出前講座「フルサイズミラーレスZまるわかり、実践講座」を開催しました。 従来は夢だったような機能や性能を備えたフルサイズミラーレス一眼が登場し、従来では考えられなかったような光学性能を発揮するレンズも開発されています。その先頭を走り始めたニコンのZ7・Z6そしてNIKKOR Zレンズ群。今回設営させていただいた旧製糸工場の倉庫の中は、必ずしも写真向きではない質の僅かな光といったシチュエーションが多く、機材の性能を体感するにはうってつけの会場でもありました。阿部先生が指示したモデルの立ち位置は、結構難しそうに思っていましたが、なんと、ほとんどのお客様が見事な作品を手にすることが出来ているではないですか。恐れ入りました。 当日は、日本列島が2つの台風にはさまれ、かなり厳しい暑さとなった中、お越しいただいたお客様はとても熱心に勉強したり、撮影に挑まれていました。写真をこよなく愛する、素晴らしい方々ばかりでした。指導いただいた阿部先生は無尽蔵の引き出しをお持ちで、それぞれのカメラマンに的確なアドバイスをしていただいておりました。そして涼やかな印象の夏の和服の訪問着で最高の被写体を演じて下さったモデルのまきさんにも心から感謝したいと思います。 今回の企画には、ニコンイメージングジャパンのご担当者はもとより、笠原工業常田館の方々、地元産のチョウザメや野菜など工夫を凝らした仕出し弁当で参加いただいた皆さんを楽しませてくださったNPO食と農の街づくりネットワークの方々など、多くの方々に力をお貸しいただきました。皆様、これからもお世話になります。どうぞよろしくお願いします。 松尾カメラのホームページ http://matsuocamera.com 「真田坂Web」 http://sanadazaka.jp/
秋田県羽後町 西馬音内(にしもない)盆踊り
暑かったり台風や前線の大雨に見舞われたりと、いつになく激しい気象の8月が過ぎてゆきました。 今年は3年ぶりに秋田県羽後町の700年以上の歴史を持つといわれる奇祭 西馬音内盆踊りに行ってまいりました。毎年8月16・17・18日の3日間、風格ある老舗の立ち並ぶ歴史を感じさせる商店街で開催されます。今年は初日が雨のため体育館での開催となったそうですが、私たちが訪ねた2日目と3日目は好天に恵まれ、令和最初の西馬音内盆踊りを楽しませていただくことが出来ました。 日没を迎えると、建物の2階の高さにしつらえられた舞台から軽快な拍子のお囃子が鳴り響きます。それを合図に、中学生や高校生と思しき若い踊り手たちが集まります。あまり込み合わない盆踊りの前半は、秋田音頭のような節回しに乗ったひょうきんな歌詞に合わせ、若い人たちや子供連れなどが踊ります。なかなかうまく踊ることが出来ない幼い子たちの緊張した真剣な表情が印象的です。 中学生ぐらいになると、彦三頭巾で顔を隠し、大人も男女児問わず彦三頭巾や編み笠で顔を隠して踊ります。衣装は踊り手それぞれに「端縫い」と言われる着物や2つとなさそうな絞りの藍染の衣装をまとう。この衣装がまた見ものでもあります。 夜が更けるとともにベテランの踊り手たちが輪に加わり、いつの間にか密度が増しました。どことなく哀愁を帯びた「がんけ」というお囃子が徐々に調子を早め、妖艶さが漂っていた踊りが炎のように燃え上がり、クライマックスを迎えます。 最終日の夜半前、踊りが終わると踊り子たちが一斉に舞台の下に集まり、大きな手拍子でお囃子の最後の熱演をあおる。それにこたえて三味線、笛、太鼓を力の限り響かせ、また来年の再会を誓い合い祭りが閉じられました。 西馬音内盆踊りは、写真を撮っているだけでも参加している気分にさせてくれる素晴らしい祭りです。信州からではだいぶ遠いですが、機会があったら何度でも訪ねてみたくなる魅力にあふれています。 松尾カメラ「中古カメラ在庫情報」 http://matsuocamera.com/07_chukocamera.html 松尾カメラのホームページ http://matsuocamera.com 「真田坂Web」 http://sanadazaka.jp/
阿部秀之が語る「フルサイズミラーレス Z まるわかり、実践講座」in上田 参加者募集
貸出機材の都合上、定員30名とさせていただきます。参加ご希望の方は、お電話で予約状況をご確認のうえ、お早めに松尾カメラ店頭にてお申し込みください。
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日本の春「桜さくら」第3回写真展
上田プラザホテルのエントランスの「まちなかギャラリー」には、桜の写真が並びました。「令和」の出典とされる万葉集の時代は花と言えば梅だったようですが、現代の日本の春を象徴するのは桜。平成最後の桜で、令和のスタートを美しく飾りたいと思います。
お近くにお越しの際は、是非ご覧ください。
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北信濃飯綱町の春
桃の畑が広がる丹霞郷は早すぎましたが、黒川桜林の江戸彼岸、長谷寺のしだれ桜、天白社のしだれ桜、袖之山のしだれ桜など桜の古木は、開花から足早に満開を迎えるちょうど良い頃合いとなりました。
圧巻は、むれ水芭蕉園。ようやく咲き始めた花はどれ一つ傷んでおらず、みずみずしく美しい姿を写真に収めることが出来ました。特に24日は水芭蕉園に到着すると図ったように雨が降り、水滴をまとった水芭蕉の新たな魅力に出会うことが出来ました。
北信濃の桜というと高山村や須坂、山ノ内町が人気ですが、飯綱町群地区の桜もとても魅力的です。来年以降も訪ねてみたいと思います。
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4月23日北信濃・飯綱町の撮影会を計画
ところが、この日は思いがけず雪降り。花の咲いていない桜や桃は写真の被写体には難しいが、雪のおかげで下見であることを一瞬忘れてしまうぐらい、撮影を楽しむことが出来ました。そしてまた、魅力的な枝ぶり・樹形の桜の古木が多いことにも驚きました。
計画では4時ごろに上田を出て、なだらかな丘に桃畑が広がる丹霞郷で日の出を迎え、じっくりと撮影。その後、袖之山のしだれ桜、黒川桜林の江戸彼岸など古木3~4か所を巡り、午後はむれ水芭蕉園で水芭蕉やニリンソウなどを狙います。
ご興味のある方は、お早めに松尾カメラへお問合せい下さい。
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第2回ブータン撮影ツアー 最終回 パロの古民家
1階は、もともとは家畜が飼われていた土間で、現在は物置として使われているようです。2階は、現在も家族が生活している居間。
私たちが見学させていただいたのは、3階の寝室、仏間と屋根裏の乾燥小屋。寝室や仏間の床は黒光りしており、永年丁寧に磨きあげられたことをうかがい知ることが出来る重厚感があります。すすけた壁画とブータン独特の色遣いの飾り布のコントラストも魅力的です。
民家とはいえ、仏間は撮影禁止でした。そういえば、秋田県羽後町の曲り家 鈴木家住宅でも仏間は撮影禁止でした。鈴木家住宅も普通に生活が営まれているのが一緒。また、秋田は野菜なども乾燥させて保存する文化があります。日本の曲り家を分割してタテに重ねるとブータンの生活スタイルになる感じです。日本とも共通点の多い生活空間を平な土地が少ないブータンに適合させたのが、ブータンの民家の形なのかもしれません。
第1回のブータン撮影ツアーの時もそうでしたが、日本とブータンの共通する文化や価値観を認識することで、かえって各々の違いを見つけることが出来たように思います。また、ブータンには、よその世界に振り回されない強固な価値観や魅力的な文化が根付いており、暮らしている人々もそれを誇りに感じている。とても幸福なことだと思います。機会があれば、何度でも訪ねてみたいと思える、いい国でした。
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