遠雷

内モンゴル四子王旗の夜。
今回のツアーは、月夜を選んで開催。当初のイメージでは、「月に照らされた草原と北の星座日周運動」が撮れるはずでした。ところが、月は時折雲の合間から顔を出す程度。北側の空の星々は、月に照らされた雲が邪魔をしてあまり明るく見えません。
あきらめてパオに戻って休もうかと思ったその時、時折音も無く光る閃光を感じました。観光客のストロボの光かと思っていましたが、草原のほうに目を凝らしてみると、なんと稲妻が見えるではありませんか。あわてて長めのレンズに付け替え、カシオペア座を頼りにあてずっぽでフレーミングを決め、長時間露光を開始しました。
本当はもっと粘って、２０～３０分位はシャッターを開けていたかったのですが、はじめは全く聞こえなかった雷の音が徐々に近づき、雨もぽつぽつと降り始めThe End。そそくさとパオへ逃げ帰りました。

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