夕日

内モンゴルツアー２日目の夕刻。羊料理の臭いに閉口しつつそそくさと夕食を済ませ、夕日の撮影へと向かいました。
来る前は「大地に沈む夕日と草原に生える草のシルエット」というイメージを抱いていました。ところが実際の現場には、思いがけず適当な池があり、池の西側の観光施設もシルエットにすれば魅力たっぷり。当初のイメージをあっさりと捨て去り、出会った風景の撮影を堪能しました。

ちょっと無理をしてハッセルブラッドを担いでいった甲斐がありました。地平線に沈む夕日は、まだ沈まない太陽の周りの空も真っ赤に染めます。太陽そのものの強い光も、ハッセルブラッドのツアイスT＊レンズならではの良好なフレアーを生み出します。水面に映る夕焼けの軟らかいグラデーションも絶妙。アップしたJPEGファイルでどれだけ表現できているかわかりませんが、満足な仕上がりを得ることが出来ました。
最近、デジタル一眼の進歩によってフィルムカメラが隅へ追いやられている感がありますが、朝日や夕日のようにコントラストのめちゃめちゃ強い被写体を撮影するには、未だにフィルムカメラや単焦点のレンズは欠かせない道具です。

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