ユタ州 アーチズ国立公園

ツアー４日目の午後、モアブの街のイタリアンレストランで、遅めの昼食と言おうか早めの夕食を済ませ、赤い岩肌を風が削って形作られた奇岩が立ち並ぶアーチズ国立公園へ向かいました。

最初に立ち寄ったのは、オットセイがラグビーボールを鼻に乗せているような形のバランスドロック。
滑稽な形ですが、数十メートルの巨大さ。写真では表現しずらい重量感があります。

次は、人気映画のシーンに登場しているダブルアーチ。
自然に出来たとは信じがたいような繊細な美しい曲線美。岩肌の質感も魅力的でした。
更に、周りを見渡すと何処にレンズを向けも絵になる、そのままロケの舞台になりそうな良く出来た景観が取り囲んでいます。
地球と言う生き物は、素晴らしい芸術家。あるいは、優れた芸術家は、すべてを地球に学んでいると言うことか。

日が傾く時刻になり、真っ赤な岩肌が更に夕日でまっ赤っかに染まるデリケートアーチへ。
荒れ野の小道を行き、巨大な岩盤の緩やかな斜面を登り、箱庭のようなのどかなくぼ地を歩く。駐車場から一時間ほどかけて登ったところに、ありました、ありました。
円形劇場を思わせるすり鉢状のくぼ地の奥に「栄光に輝く天国の門」とでもいうべき美しいアーチ。
西に傾いた日の光に真っ赤に染まる。遠くの山並みの上の西の空には月が登る。
多くの観光客が、もし居らず、自分ひとりきりでこの風景に出会ったとしたら、どんなだろうと想像すると、背筋がぞくぞくしました。


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