米国イエローストーンツアー２＜色彩の正体＞

　米国イエローストンツアーから帰国して早10日。シルバーウイークの影響で遅れていたポジフィルムも仕上がり、昨日からようやくスキャニング作業を始めることが出来ました。ハッセルブラッドとマミヤ７兇鮃腓錣察120フィルム34本と220フィルム4本で500コマ近い宝の山を前に、写真を作品に作り上げる作業は、遅々として進みません。ルーペで慎重にコマを選び出したはずですが、スキャニングしたり、色調を調整してる最中に、あのコマも、このコマも捨てがたく、追加処理すると言うことの繰り返し。そのような状況に陥るほど、素晴らしい被写体に出会えたのだと、イエローストーンの魅力を再認識しています。

　1872年、世界で最初の国立公園に指定されたイエローストンは、長野県の半分がすっぽり入るほどの巨大カルデラ地帯。カルデラの縁に沿うように、無数の間欠泉が吹き上げ、温泉が湧き出しています。
　火山ガスと共に湧き出す熱水には、地底のミネラルが溶け込み、天国を思わせるような鮮やかで神秘的な青色をたたえています。また、地表で熱を奪われることにより堆積した鉱物は、白色の池の縁を形成。そこからこぼれ出した流れの底には、バクテリアが住み着き、赤やオレンジ、緑と言った鮮やかな色彩やひだ又はポリープ状の質感の変化を生み出しています。
　写真は、イエローストーン北の端、マンモスホットスプリングス（アッパースプリング）。ほんの一部を切り取ったに過ぎない1コマの写真の中にも、知識としての理解を超えた、地球や生命の計り知れない魅力が詰まっています。

　そのようなわけで、当ブログで、彼の地の魅力をどの程度表現出来るか解りませんが、じっくりとお伝えできればと思います。

当ツアー企画・同行、米国在住写真家　小池清通氏の撮影ツアーサイト
http://www.usa-japan.com/nature/phototour/index.html

松尾カメラのホームページ　http://matsuocamera.com

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