自然との対話

　人間社会の中で何か行動を起こそうとするとき、誰かの一言が心に突き刺さったり、人を自分の都合の良いように変えることは困難と分かっていながらも、軽率に発した自分の言葉で人を傷つけてしまったりと、覚悟しておかなければ乗り越えられそうにない困難が多々あります。そのような場面に出くわすと、私は自然の中に身を置いてみたくなります。
　写真は、雨の日の阿寺渓谷「犬帰りの淵」。
　何をすることもなく、水の流れを見つめ、風の音を聞いていると、自然が人間に対して発するメッセージが伝わってくるような気がします。しかしそのメッセージは、社会の中で交わされる言葉と違い、決して人にストレスを与えるようなものではありません。
　人が皆で自然のメッセージを共有できたならば、もしかすると人間社会におけるストレスの原因の多くは解消できるのかもしれません。人間社会をもう少し自然の近くに引き戻すことが必要なのかもしれないと思います。

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