信州上田カメラ屋気まぐれブログ

長野県上田市の松尾カメラ店主のブログです

第2回ブータン撮影ツアー 12 チミ・ラカン

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2月16日昼前、ツェチュ祭が行われたプナカ・ゾンを後にして、田園地帯にあるお寺チミ・ラカンへ向かいました。車を降りたところで、比較的おいしいブータン料理のランチをいただいた後、片道約20分のハイキングです。

ふもとの村のお店や民家の壁には、これ見よがしに立派な男根が描かれています。・・・ついつい、うつむいてしまいます。
チミ・ラカンというお寺は、俗世に身を浸した成人ゆかりのお寺で、お参りする女性の頭を男根の木彫でなでると子宝に恵まれるとのこと。何ともなまめかしいお寺です。
その一方で、お参りした後に子宝を授かった家族はお礼参りをするのだそうで、子連れの参拝者も多く見かけました。

ハイキングする田んぼのあぜ道や生活感のある村の路地は、ブータンの日常を垣間見ることができ、とても魅力的に感じました。農繁期に訪ねたら、また楽しいだろうと思います。


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長野市七二会小坂の福寿草

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新聞記事に誘われて、長野市七二会小坂の福寿草を見にいってまいりました。

予備知識があまりなく、駐車場の少し先から数百メートル続く遊歩道の良く滑る粘土質の箇所に悪戦苦闘しながら、十数分で福寿草が一面にびっしりと生えそろっている斜面へ出ることが出来ました。

出かけた3月17日は午前の仕事を済ませ、昼過ぎにご自宅で開催中の写真展会場で「春は黄色い花から始まる」というような話をした後に、七二会小坂へ向かいました。この日はあまり天気は良くなく、若干閉じ加減の花が多かったものの、黄色い福寿草の花々は、まさに春の「元気」に満ちているように感じました。

泥んこの遊歩道を進むのは、多少の冒険心が必要です。お出かけになる方は、長靴ご用意し、しりもちをつくことも想定し、上下2ピースの雨がっぱなどを着込んで歩かれることをお勧めします。また、車で進む道も狭いので、小さめの車がよろしいかと思います。万全の準備でお出かけください。

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第2回ブータン撮影ツアー 11 プナカ・ツェチュの歴史絵巻

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2019年プナカ・ツェチュ2日目。
荘厳に響く楽隊の音に包まれ、僧侶やエンマ大王を伴いながら、黄金の顔のグル・リンポチェが入場します。8世紀、ヒマラヤ仏教の始祖がグル・リンポチェ(パドマサンババ)。ブータンで最も高貴な色とされる黄色の法衣をまとっています。面には前を見る穴がなく、僧侶に手を引かれての移動です。

この日午前の演目は、プナカ・ツェチュでしか演じられないといわれる築城の様子を描いたものやブータン軍がチベット軍と戦い勝利する物語など。迫真の演技に、観客もすっかり引き込まれている様子でした。

私たちのプナカ・ツェチュ観賞はこの日の午前で終了となりました。翌日最終日の早朝には巨大仏画トンドルのご開帳があるのですが、9時からしか入場できない外国人観光客の私たちは遠慮することとしました。お祭りはどこの国でもその地域の人たちのもの。観光客やカメラマンは脇からそっと覗かせていただくのが正しいのだと思いました。


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第2回ブータン撮影ツアー 10 プナカ・ツェチュ2日目の朝

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2019年プナカ・ツェチュ2日目の2月16日土曜日、出来るだけ良い撮影場所に入れるようにと、午前8時過ぎに会場のプナカ・ゾンへ参りました。この日は週末。ゾン周辺は、ブータンの民族衣装、女性はキラ、男性はゴで着飾った家族連れや若者の集団でにぎわっています。標高4,000m前後の山岳地帯から下ってきた遊牧民ラヤッパの人たちの姿も見られます。

彼らは続々とゾンの中へ入っていくのですが、我々外国人観光客の入場が許されるのは午前9時。これでは良い撮影ポイントを確保するのは難しそうです。でも、会場に集まる人々の美しい民族衣装や晴れやかな表情、出会いを求めて集まる若者たちの姿、舞台衣装をまとった出演者の姿など、祭りの朝ならではの高揚感をたっぷりと味わうことが出来ました。


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第2回ブータン撮影ツアー 9 プナカ・ツェチュのチャム

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ブータンの暦で、それぞれ決まった月の10日に開催されるツェチュ祭。2019年のプナカ・ツェチュは、西暦で2月15日から16日の3日間開催されました。

私たちがプナカ・ゾンに入った15日の午後、大勢の僧侶が獣や骸骨など様々な面をつけて激しい踊りを披露する「チャム」と言われる出し物が披露されていました。
前回のブータンツアーでは昼食会場のロビーで仮面舞踏を見学しました。その際は、故郷信州上田の三頭獅子舞に似た踊りとの印象でした。しかし、今回の本番のチャムは、演じる人数も踊りの激しさも全く次元の異なる迫力のあるものでした。ファインダー越しとはいえその踊りに見入っているとカメラを構える手にも汗がにじむほど、演者の緊張感がひしひしと伝わってまいります。

ツェチュに登場するキャラクターに「アツァラ」と呼ばれる道化ものがいます。頭に風船をつけ愛嬌を振りまいており、緊張の出し物の合間に一息つかせてくれる何とも気の利いた存在です。
また、若い男女が繰り広げる「歓迎の踊り」も、壮大な歌劇の合間の間奏曲のように配置され、観客を飽きさせません。毎年見てみたくなるような、魅力的なお祭りなのだと実感できました。


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第2回ブータン撮影ツアー 8 プナカ・ゾン

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今回ツェチュ祭が行われるプナカ・ゾン。17世紀、チベットからやってきた高僧シャプトゥン・ガワン・ナムゲルにより建てられた2番目に古いゾンで、最も美しいゾンとして知られています。1955年まではブータンの首都はプナカであり、このゾンが国の中央政庁でした。そして今も、ブータン仏教の最高位ジェケンポ大僧正の冬の座所となっています。

シャプトゥン・ガワン・ナムゲルは、ブータン各地の村々を統一するとともに、チベットから攻めてくる勢力を武力で撃退するなど、現在に続くブータンの国を築いた祖として、全国各地の寺院にも祭られています。そのような状況の下で造られた「ゾン」は、外敵からの防御のための堅牢さと権威の象徴としての美しさを兼ね備えています。

プナカゾンは、川の合流点に建てられています。ブータンでは川の合流点は聖地とされていることから、宗教的な意味合いもあるのでしょうが、そこに架けられた橋も含めて水辺にマッチした美しい外観を備えるとともに、外敵からの防御能力にも優れていると言えます。

お祭りの時期ではなくとも、とても魅力的な訪問地だと感じました。


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第2回ブータン撮影ツアー ⑦ ドチュ・ラを越えてプナカへ

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ブータン国内2日目の2月15日、標高約2,300mの首都ティンプーから3,150mのドチュ・ラ(「ラ」は峠の意)を越えて、今回の撮影ツアー第一の目的、ツェチュ祭が行われる約1,200mのプナカへ移動しました。

ドチュ・ラには、先代国王のお妃さまが建てた108の仏塔があります。そういわれると何となく、女性的な趣のある仏塔群のようにも感じました。そしてこちらにもお経をあげている巡礼者の姿がありました。
ドチュ・ラはまた、条件が良ければブータン・ヒマラヤが一望できるのだそうですが、なかなか拝むことが出来ないからこその価値ということのようです。

プナカに向けてマイクロバスで山道を下り、峠道の景色にそろそろ飽きてきたかなと思う頃、尾根に建てられた農家の眼下に几帳面に作られた小ぢんまりと佇む棚田が目に飛び込んできました。だんだんと谷が広くなり、生活感のある農山村の風景に変わってきました。道沿いの所々で野菜を売っている光景にも出会いました。険しい山岳の国ではありますが、人々の生活があってこそのブータンなのだと思います。


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