地獄谷野猿公苑スノーモンキー＆馬曲集落冬景色
今年はまれにみる暖冬。事前の天気予報では小雪やある程度の冷え込みが期待できたのですが、当日は近づく春を感じさせるような穏やかな日和となりました。
地獄谷野猿公苑は、例年より猿の数は少ない様子。温泉に入るメスざるや子ザルもほんのわずかでした。しかしその分、川原やえさ場では活発に動き回る猿の姿が、参加者の写欲をかきたてていました。一箇所の撮影ポイントやある１頭に狙いを定めるといったふうに、目移りすることなくじっくりと撮影に取り組んでいる方がほとんどでしたので、素晴らしい作品が期待できると思います。
木島平村の馬曲温泉の上に位置する馬曲集落には「ふう太の杜の『郷の家』」というかやぶき屋根の再生された古民家があります。「自分はこのような家で育ったんだ」という参加者もおり、自身の記憶と重ね合わせつつじっくりと撮影させていただくことができました。
馬曲集落は、かつては相当に栄えていたことを物語る立派な民家や土蔵が目につきます。しかし、人が住まなくなった家は雪の重みに耐えかね、そこかしこで雪の下に埋もれていました。時代の急激な変化の傍らで、失われて行く風景。やがて自然の姿に帰っていくのかもしれません。
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