信州上田カメラ屋気まぐれブログ

長野県上田市の松尾カメラ店主のブログです

ロボック川クルーズ

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熱帯雨林の豊な水を集めて流れるロボック川。ボホール島観光の目玉です。河口付近で乗船。ギターの弾き語りをBGMにランチをとりながら、往復約2時間ののんびりとしたクルージングを楽しみました。
雨が最も少ない5月頃には川の透明度が増し、川底も見えるらしいのですが、この時期は濁っていて水中の様子をうかがうことは出来ません。しかし、淡水と海水が交わるところは、おそらく豊な漁場に違いない。観光船に混じり、漁をする小船を数多く見かけました。
両岸の景色は、濁りの入った川水、ニッパ椰子に覆われた川岸の奥に背高のっぽのココナッツ椰子、白い雲と青い空。撮影ツアーの被写体としては少々物足りなさを感じる単調な景色が続きます。
お腹もいっぱいになり、少々目がとろとろしてきた頃、舳先の方から太鼓の音が近づいてきます。小さな桟橋に遊覧船をつなぎ、上陸。裸足の老若男女が腰蓑をまとい、踊りを踊っている。アフリカ原住民の踊りとアメリカインディアンのそれが一緒になったような観光アトラクション。われわれはフィリピンに来たはずなのに少々興ざめ。後からガイドに聞いた話では、ピナツボ火山噴火で被災した人が移住し、観光収入を得ているのだとのこと。であれば、しかたないか。
一方、この川の周辺には写真下のように実際に生活を営んでいる人々もいます。子供の世話をする母親の姿や、物干しに干してある洗濯物も見える。人の生活を覗き見ると言うのはあまりいい趣味ではないかもしれませんが、変な演出の無い、このような場面の方が、取ってつけた奇妙な観光アトラクションより、ずっと魅力的。
最近、私が住んでいる町でも年がら年中太鼓の実演をやっていますが、これも他から来た人の目には、もしかすると奇妙に映っていのるかも。フィリピンの町を駆け巡るバイクタクシーやヨーロッパの家々の窓辺に飾られている花など、生活に溶け込んでいる風物や文化が、本物の観光資源なのではないでしょうか。


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