チョコレート・ヒル

今日の写真は、ボホール島の内陸に広がる「チョコレート･ヒル」。雨が最も少ない５月頃には丘を覆う草が枯れ、チョコレート色になるのだそうですが、今の時期は青々としていて抹茶をまぶしたような状態。でも、食いしん坊の私にとっては、これはこれでおいしそう。
もともと海底に堆積した珊瑚の死骸が石灰岩となり、やがて隆起し地上に現れ、浸食によって円錐形の地形が現れた。石灰岩の岩肌には樹木は生えず草に覆われているため、このような景観になるのだそうです。更に侵食が進めば、中国の桂林やベトナムのパンガー湾のような水墨画の世界みたいになるのかもしれません。
丘の一つが観光用の展望台になっており、ニコンD2Xと重たい八セルブラッド、三脚を担いで数百段の階段を登って撮影しました。向かい側の山のように展望台の頂上もさほど広いスペースは無い。撮影ポジションを選ぶまでも無く、このアングルのみ撮影しました。解っていれば機材を選んで少ない荷物で登れば楽だったと思いつつも、流れる雲の影が作り出す陰影の変化を楽しみながら、じっくり撮影することが出来ました。

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