ソウル南大門

4月26日韓国撮影ツアー最終日は、ソウル市内観光。大統領官邸　青瓦台前広場、朝鮮王朝の宮殿　昌徳宮、朝鮮王朝歴代君主の位牌を祭る宗廟などを見学し、最後に南大門市場へ立ち寄りました。
ソウルのシンボル南大門は、今年2月に焼失。世間に恨みを持つ一個人が、腹いせにライターで火をつけたという、全く愚かな事件でした。焼け跡にはバリケードが築かれていますが、一部透明のアクリル板にしてある部分から、焼け落ちた痛々しい姿の南大門を覗き見ることが出来ます。バリケードには、復興への願いが無数に書き綴られ、足を止めてたたずむ市民も絶えることがありません。
韓国の人たちは、また一つ大切な宝物を失ってしまいました。この国は、長い歴史の中で、漢民族から攻められ、モンゴルからも攻められ、日本の戦国武将にも狙われ、20世紀には清、ロシア、日本3国の奪い合いの舞台となり、最終的には自国が南北に分断されてしまうと言う、悲惨な歴史を繰り返してきました。その中で多くの宝物を失った。李明博大統領が言っていた「未来に向かって進む」と言う言葉は、「これから未来の人々のための宝物を築き上げよう」と言う言葉にも聞こえます。復興する南大門は、そのような韓国の新たなシンボルとなってほしいと願っています。

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