全州韓屋村（ジョンジュ ハノク マウル）

韓国ツアー3日目、全州韓屋村を訪問しました。街の高台にあるこの地区は、朝鮮王朝時代の城郭都市。そしてまた、日韓併合時代には、つらい歴史が刻まれた地でもある。日本人が地元民を追い出し、高台の高級住宅地として居住したのだそうです。
高台から見下ろすと、屋根の中央部が凹んだ入母屋造りの韓国特有の家屋が隙間なく並んで見えます。街の中を散策していると結構痛みの激しい家屋も多く、修復や建て替え、道路の補修があちらこちらで行なわれていました。数年後には伝統を護りつつ美しく生まれ変わるのでしょう。観光地として、人気が高まると思います。しかし、写真の被写体として魅力的な味わいを醸し出すには、数十年の歳月を待たなければなりません。
工事や既に整備が済んでしまった地域を避け、趣が残る静かな路地の奥に入り込むと、ほっと出来る空間が見つかります。レンガ積みの煙突は、韓国伝統の床暖房オンドルの煙り出し。隙間なく立ち並ぶ家屋は、地域の絆の強さを計り知ることが出来ます。


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