CONTAX Carl Zeiss Distagon 28mm f2 T* AE West Germany メタル―フード・メタルキャップつき
ヤシカから京セラに引き継がれたCONTAX一眼レフには、ドイツが誇る Carl ZeissのT*レンズが用意されました。鉛を入れ込んだ比重の重いガラス素材を鉄の研磨剤を使用してじっくりと時間をかけて磨き上げ、アポロ計画で採用された高性能のT*コーティングを施した、かなり贅沢な製品でした。その中でもこのディスタゴン28mmF2は、ピントリングを回すと前玉と後玉が別の動きをして、近接から無限遠まで理想的な描写やボケ味を実現する「フローティング機構」を採用した、特筆すべき逸品。レンズシステムがAEからMMに進化する中で、多くのレンズは日本製に移行しましたが、この28mmf2は、ドイツ国内でしか生産されなかったものでした。
私自身は、35ｍｍ1.4や25ｍｍ2.8を使用しており、この28ｍｍは使っておりませんでしたが、お客様のお撮りになった写真を拝見し、色のノリのこってりとした、当時のコダクロームとの相性抜群なレンズだったと記憶しています。
最近、フルサイズミラーレスの登場によって、かつての名レンズたちが再び活躍できる環境が整ってまいりました。現在では、環境に負荷を与える鉛の使用や鉄の研磨剤の使用はもうできません。今回のディスタゴン28mm f2のようにそのようなかつての技術をった味わい深いレンズが、再び脚光を浴びる時代がやってきました。嬉しい限りです。
追伸：1月21日売約済となりました。ありがとうございました。
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