第２回ブータン撮影ツアー ② ブータンの道の様子

前回ブータンを訪れた２０１７年５月と比べると、パロや首都ティンプーの街なかで見かける車は、種類や台数が急速に増えている印象がありました。

一方、郊外の道は牛やヤクが草を求めて行き交い、耕運機とともに荷物を運ぶ馬やロバの姿も見かけます。ブータンでは、車の通れる道はまだまだ限られており、山の中腹や峰に造られた寺院や民家なども多く見かけられます。ブータンで最も有名な観光地の一つタクツァン僧院は５時間のトレッキングでしか行くことが出来ません。重い撮影機材を抱える私たち一行は、はるか下から眺めることとしました。

旅の最中何度か、五体投地の巡礼者の姿を見かけることが出来ました。立ち止まり手を合わせ、体をまっすぐ前に倒し込んで拝み、また立ち上がって手を合わせるという動作を繰り返し、まるで尺取虫のようにゆっくりゆっくり何日もかけて聖地を巡っているのだそうです。
ところでこの巡礼者たちの目的の多くは「自分の願いをかなえるため」ではなく「世のすべての人々の幸せ」や「世界の平和」を祈ることなのだそうです。また、そのような巡礼の旅をすることそのものが「自分の願い」なのだとのこと。家族や親類縁者のサポートを受けながら実現させるのだそうです。

おそらくこの先、ブータンの国はさらに急速に変化していくことでしょう。でもまだまだ、他の国では見かけることのできない光景を目にするkとができる、魅力あふれる国だと思います。

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