ブータン王国 ① ジェ・ケンポ（大僧正）ティンプー入城
パロ空港に降り立ち、ブータンの首都ティンプーに到着したのは、5月26日金曜日。予期していたわけではありませんが、ティンプの人々にとっては特別な日に当たりました。国王と並び国の最高権威であるジェ・ケンポ（大僧正）が、冬の座所プナカから夏の座所であるティンプーのタシチョゾンへ移るまさにその場に居合わせることとなりました。
パロからの国道でティンプーに入るとすぐに車は大渋滞。う回路である山道の開けたところから見える市街地の沿道は、大僧正をお迎えする人々の列で埋め尽くされていました。沿道の人々の密度は、女性や子供が中心に1ｍ毎7人前後、並んだ人数は少なく見積もって5万人ぐらいになろうかと思います。ティンプー県の人口の3分の1ぐらいの人々が並んでいることになります。皆それぞれに民族衣装で正装し、晴れやかな表情に若干の緊張感を漂わせながら、待ちわびている様子。
神仏の車両が先行し、車中から伸びた布で人々を祝福。ジェ・ケンポ様は、車窓からバチのようなもので沿道の人々一人一人の頭に触れ、丁寧に祝別されていました。私たちが沿道の2階で食事をしているときにその車両がちょうど真下を通過。最高のアングルで写真に収めることができました。
夕方になるといよいよ夏の座所タシチョゾンに到着。城壁の上に並んだ楽隊の演奏や国王様、王勢の僧侶たちによって迎えられました。
また、ティンプーの街では、この度の真子様のご訪問を控え、植樹や植栽、建設などの光景を見かけることができました。
ブータンの公式行事は、年ごとに独自に定められた旧暦に従って行われるとのことで、予定を合わせて訪問するのは大変困難なことだと思います。そのような中で今回このような幸運に巡り合えたことに心から感謝したいと思います。
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